7月1日(水)台湾の高雄医学大学口腔医学院口腔衛生学系の劉彦君先生と実習生3名が来園。九州歯科大学からの推薦でシルバーサンホームの口腔ケアを見学されました。
まず、施設長からシルバーサンホームの施設運営に関するオリエンテーションがあり、特養の利用者にとって口腔ケアが如何に重要であり、多職種連携でどのように重度要介護者の健康が維持されているのかが説明されました。
一行は、歯科衛生士でもある医務主任の館内案内により、高齢者の口腔ケアの実際を見学。容易にお口を開けて下さらない利用者とのまずはコミュニケ―ションの取り方から、胃ろう造設の利用者の口腔内の清掃、歯間ブラシを使っての歯磨き、唇の保湿まで学びました。
昼食前の口腔体操では一緒に手拍子を取りながら、満面の笑みで参加。昼食中は高齢者の嚥下機能を観察しながら、ムース食を試食。シルバーサンホームでは早い時期からミキサー食を廃止して、「フランス料理のよう」とご家族にも評判のムース食で利用者の食欲減退を防いでいますが、実習生一行はムース食を残さず食し、常食と変わらぬ味つけを堪能されました。
食後は色とりどりの洗面器と歯ブラシ・うがいコップのずらり並んだ風景に目を瞠っていました。
利用者一人ひとりの「食後の歯磨き」を間近かに見て、高齢者とは思えない桜色の引き締まった歯茎のよってきたる所以に納得した様子で、半日の見学を終了しました。