5月11日(土)、台湾政府から特別養護老人ホームシルバー・サン・ホームに視察団が訪問されました。
日本の厚労省にあたる衛生福利部の陳時中大臣、同部・心理及口腔健康司の陳少卿上級スペシャリストをはじめとし、社団法人中華民国歯科医師全国総合会から謝尚廷理事長、駐福岡台湾総領事館の陳忠正総領事他、総勢8名様がシルバーサンホームの口腔ケアを見学されました。通訳はハラダ歯科医院の原田和昭先生です。
午前10時から12時までの短い時間でしたので、まず社会福祉法人兼恵園理事長からシルバーサンホームの施設運営に関するオリエンテーション。次に、居室に移り、実際の口腔ケアをご覧いただきました。平均要介護度4.5の特養のご利用者にとって日々の口腔ケアが如何に重要であるかを歯科衛生士が説明。容易に口を開けて下さらないご利用者とのまずはコミュニケ―ションの取り方から、胃ろう造設のご利用者の口腔内の清掃、歯間ブラシを使っての歯磨き、唇の保湿まで熱心にご覧頂きました。
口腔ケアのデモンストレーション後は、御一行様から予め頂いた質門リストに添って、重度要介護者の健康がどのように維持されているかについて多職種連携のあり方、老々介護における法人としての役割など、施設における介護のみならず、地域包括ケアを含めた介護の現場に関する真摯な質問が飛び交い、活発な質疑応答となりました。
最後は、常食、刻み食、ムース食の昼食の種々の食事形態と嚥下能力の関連について、管理栄養士から説明があり、特にムース食に舌鼓を打ちながら、見学プログラムを全て終了しました。
今後の台湾の高齢化社会における介護支援に少しでもお役にたてればと職員一同願っています。